審査員


photo:Yuriko Takagi

長坂 常


スキーマ建築計画代表。
1998年東京藝術大学卒業後にスタジオを立ち上げ、現在は千駄ヶ谷にオフィスを構える。家具から建築、町づくりまで、ジャンルもさまざま、住宅からカフェ、ショップ、ホテル、銭湯など国内外で活動の場を広げ、どのスケールにおいても1/1を意識し、素材から探求し設計を行う。瀬戸内では「DOKUBO+EL AMIGO」(2021年)「LLOVE HOUSE」(尾道、2022年)「ura」(倉敷、2023年)「Teshima Factory」(豊島、2025年)を手がけているほか、近年では各地で地域活性のプロジェクトにも多く携わる。日常にあるもの、既存の環境のなかから新しい視点や価値観を見出し「引き算」「誤用」「知の更新」「見えない開発」「半建築」など独特な考え方を提示し、独自の建築家像を打ち立てている。著書に『半建築』(2022年)など。

西村 祐人


1984年大阪生まれ。2010年東京大学工学系研究科社会基盤学専攻修士課程修了。同年株式会社文化財保存計画協会入社。主として石造アーチ橋の調査・修復(堀川橋、常磐橋・出島橋)、鳥取・松江・小田原・武田氏館跡等、城郭の石垣保存修理、長崎外海の石積集落の調査等がある。2011年から9年間にわたり、東日本大震災により被災した常磐橋の修復現場にて設計主任をつとめる。2020年、株式会社デザイン・フォー・ヘリテージを創設し修復建築家として業務を開始。主な仕事に原宿駅木造駅舎再築調査(東京)・大平作業場跡保存活用整備(長崎)、長島愛生園監房跡・収容桟橋調査(岡山)、名田島南蛮樋石垣修復(山口市)、橋口家住宅保存修理(長崎)、城山国民学校校舎保存修理事業(長崎)などがある。他に文化遺産を核とした都市・農村基盤の再生プロジェクトのコンサルティング業務を行う。専門は修復設計、保存デザイン、保存技術研究。

柏木 由人


ファセット・スタジオ・ジャパン 一級建築士事務所 代表。
1999年慶應義塾大学大学院卒業後、レンゾ・ピアノ・ビルディング・ワークショップを経てオーストラリアへ渡り、後にシドニーで独立。現在はシドニーと瀬戸内海の大三島を拠点に活動する。住宅から公共建築、レストラン、宿泊施設など幅広いプロジェクトを手掛け、国内外で数々の賞を受賞している。代表作に「SNEAKEROLOGY」(オーストラリア、2012年)、「同志社京田辺会堂」(京都、2015年)「RAKU」(オーストラリア、2018年)など。異なる文化や価値観が交差する環境の中で活動した知見を活かし、各プロジェクトに潜む固有の価値に基づいた建築の在り方を探求している。近年は、設計活動だけにとどまらず、宿泊施設、飲食店の経営、食品の商品開発、大学生と共に地域コミュニティーの再生などにも取り組み、建築的思考を援用して社会との関わり方の幅を広げた活動に取り組んでいる。